大腸カメラは生理中でも受けられる?〜女性が知っておきたいこと

大腸カメラ検査の予約日が近づいてきたとき、生理と重なってしまったらどうしよう・・・と不安に感じる女性は少なくありません。
結論から申し上げると、生理中でも大腸カメラ検査は基本的に受けることが可能です。
ただし、出血量や体調によっては延期をお勧めする場合もあります。今回は、生理中の大腸カメラ検査における注意点、準備方法、クリニックへの事前連絡の必要性など、女性が知っておきたいポイントを詳しく解説します。
生理中でも大腸カメラ検査は受けられるのか
多くの女性が気にされる疑問ですが、生理期間中であっても大腸カメラ検査は問題なく実施できます。
大腸カメラは肛門から挿入し、大腸の内部を観察する検査です。生理の出血は膣からのものであり、検査の経路とは異なるため、検査自体に支障をきたすことはありません。
ただし、生理中の体調や出血量によっては、検査を延期した方が良い場合もあります。特に生理痛が強い方や、出血量が非常に多い方は、事前にクリニックへご相談ください。

検査自体への影響は基本的にない
大腸カメラの検査経路と生理の出血経路は完全に別です。
検査前には腸内をきれいにするために下剤を服用しますが、この過程で生理中であることが検査の精度に影響することはありません。医学的な観点からも、生理中の検査実施に問題はないとされています。
体調によっては延期も検討を
生理痛がひどい場合や、腹部の張りが強い場合は、検査中の違和感が増す可能性があります。
また、出血量が非常に多い日は、ナプキンの交換頻度が高くなるため、検査前後の準備時間が長くなることも考えられます。無理をせず、体調が優れない場合は予約日の変更も選択肢の一つです。
生理中の大腸カメラ検査で知っておきたい注意点
生理中に検査を受ける場合、いくつかの注意点があります。
事前に把握しておくことで、当日の不安を軽減し、スムーズに検査を受けることができます。
検査用パンツとナプキンの取り扱い
大腸カメラ検査では、肛門部分にスリット状の切れ目が入った検査用パンツに履き替えていただきます。
生理中の場合、ナプキンやタンポンの装着位置に配慮が必要です。検査室に入る前に、スタッフが丁寧にご案内しますので、遠慮なく生理中であることをお伝えください。
検査中は毛布やタオルケットをお掛けしますので、お尻が直接目に触れることはありません。女性スタッフが常時付き添いますので、安心して検査を受けていただけます。

生理痛への対応
生理痛が強い方は、検査中の腹部の違和感が増す可能性があります。
鎮痛剤の使用や、鎮静剤を用いた検査についても、事前に医師やスタッフにご相談ください。鎮静剤を使用することで、検査中の不安や羞恥心を和らげることができ、眠っている間に検査を終えることも可能です。
下剤服用時の注意
生理中はホルモンバランスの影響で、腸の動きがいつもと異なる場合があります。
下剤を服用した際に、下痢や腹痛がきつくなることもあるため、ご自身の生理周期や体調を踏まえて検討してください。院内で下剤を服用する場合は、トイレ付き個室のご案内も可能ですので、移動の不安がある方はご相談ください。
事前にクリニックへ伝えておくべきこと
生理中であることを恥ずかしがる必要はありません。
クリニックのスタッフは日常的にあらゆるケースに対応しており、プライバシーは徹底して守られます。事前に伝えていただくことで、より配慮したケアを提供できます。
予約時または検査前日までに連絡を
生理周期が予測できる方は、予約時に生理予定日をお伝えいただくとスムーズです。
予約後に生理が始まった場合は、検査前日までにクリニックへご連絡ください。出血量や体調によっては、予約日の変更をご提案する場合もあります。

当日の体調を正直に伝える
検査当日、生理痛がひどい場合や体調が優れない場合は、遠慮なくスタッフにお伝えください。
無理をして検査を受けるよりも、体調が整ってから受けた方が、検査の精度も高まりますし、患者様ご自身の負担も軽減されます。
女性が安心して検査を受けられる環境づくり
当院では、女性の患者様が安心して検査を受けられるよう、さまざまな配慮を行っています。
女性専用のトイレ・ロッカー完備
女性専用のトイレとロッカーを完備しており、男性患者様と鉢合わせることなく、快適に準備を進めていただけます。
さらに、ご希望の方にはトイレ付き個室のご案内も可能です。生理中の方は特に、プライバシーが守られた空間で安心して過ごしていただけます。
女性スタッフの常時付き添い
検査中は必ず始まりから終わりまで、女性スタッフが付き添います。
生理中の不安や羞恥心を感じることなく、リラックスして検査を受けていただける体制を整えています。

鎮静剤の使用で不安を軽減
鎮静剤には苦痛の緩和だけでなく、不安を和らげる効果もあります。
眠っている間に検査を行うことで、検査中に羞恥心を感じることもありません。生理中で特に不安が強い方には、鎮静剤の使用をお勧めしています。
生理中の検査を延期すべきケース
以下のような場合は、検査日の変更を検討することをお勧めします。
生理痛が非常に強く、日常生活に支障をきたしている場合は、検査中の違和感がさらに増す可能性があります。
出血量が極端に多く、ナプキンの交換頻度が高い場合も、検査前後の準備時間が長くなり、負担が大きくなります。
体調不良や発熱がある場合は、感染症の可能性も考慮し、原則的に延期をお願いしております。
無理をせず、ご自身の体調を最優先に考えてください。予約日の変更は、お電話やLINEで承っておりますので、お気軽にご相談ください。
大腸カメラ検査を受けるべき理由
女性のがん死亡率で最も多いのが大腸がんです。
特にAYA世代(思春期〜若年成人世代)と呼ばれる若年層から多く見られるがんが、乳がん・子宮頸がん・大腸がんであり、若いうちからの定期的ながん検診が大変重要です。
大腸がんは、正常な粘膜から急に発生することは少なく、多くの場合は大腸ポリープと呼ばれる小さな突起物から始まります。これが次第に成長することで、将来的にがん化するのです。
この大腸ポリープと呼ばれる「大腸がんの芽」のうちに摘み取ってしまうことで、大腸がんの大部分は予防できます。だからこそ、定期的な大腸カメラ検査が重要なのです。
遺伝的要素にも注意を
大腸がんの約30%は、遺伝的要素が関与していると考えられています。
特に注意が必要なのが「リンチ症候群」と呼ばれる遺伝性疾患です。リンチ症候群は、親世代から50%の確率で子供へ受け継がれ、様々な臓器のがん発症リスクとなります。
中でも特に頻度が高いのが大腸がんと子宮体がん(子宮内膜がん)で、これらが重複して発症するケースも多くあります。家族歴に大腸がんや子宮体がんがある方は、早めの検査をお勧めします。
まとめ〜生理中でも安心して検査を受けるために
生理中でも大腸カメラ検査は基本的に受けることが可能です。
ただし、出血量や体調によっては延期をお勧めする場合もありますので、事前にクリニックへご相談ください。生理中であることを恥ずかしがる必要はありません。スタッフは日常的にあらゆるケースに対応しており、プライバシーは徹底して守られます。
当院では、女性専用のトイレ・ロッカー、女性スタッフの常時付き添い、鎮静剤の使用など、女性が安心して検査を受けられる環境を整えています。
大腸がんは早期発見・早期治療が何より重要です。生理周期を気にして検査を先延ばしにせず、まずはお気軽にご相談ください。
ご予約・ご相談はお電話、LINE、無料相談、Web予約で承っております。
あなたの健康を守るために、私たちが全力でサポートいたします。
関連情報
著者情報
理事長 石川 嶺

経歴
| 近畿大学医学部医学科卒業 |
| 和歌山県立医科大学臨床研修センター |
| 名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科 |
| 近畿大学病院 消化器内科医局 |
| 石川消化器内科内視鏡クリニック開院 |

