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コラム

肛門のしこりは何科を受診?血栓性外痔核・膿瘍・腫瘍の見分け方

肛門科

肛門にしこりができると、不安になりますよね・・・

「これは何だろう」「病院に行くべきかな」と悩む方も多いでしょう。

実は、肛門のしこりにはいくつかの種類があり、それぞれ症状や治療法が異なります。

この記事では、血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍、腫瘍など、代表的なしこりの種類について詳しく解説します。

痛みの有無や形状から見分けるポイント、そして何科を受診すべきかまで、専門医の視点からお伝えします。

ぜひ参考にしてください。

【お問い合わせ】

大阪消化器内科内視鏡クリニック

電話: 06-6484-0710(平日・土日祝日 9:00~17:00)

Web予約: https://www.osaka-endoscopy.jp/

なんば駅直結・土日祝日も診療・女性医師在籍

何科を受診すればいいのか・・・肛門科・消化器内科が最適です

肛門のしこりができたとき、どの診療科を受診すべきか迷う方は多いです。

適切な診療科を選ぶことで、スムーズな診断と治療が可能になります。

肛門科・消化器外科が第一選択

肛門のしこりに関しては、**肛門科**または**消化器外科**の受診が最適です。

これらの診療科では、肛門疾患の専門的な診察と治療が受けられます。

肛門科では、血栓性外痔核の切開・除去、肛門周囲膿瘍の切開排膿、痔核の治療など、肛門疾患全般に対応しています。

日本大腸肛門病学会の専門医が在籍している施設では、より専門性の高い診断と治療が期待できます。

女性医師が在籍しているクリニックもあるため、女性の方も安心して相談できます。

当院では、日本内視鏡学会認定の内視鏡専門医が診察を行っています。

肛門科の診療も行っており、切れ痔、いぼ痔、肛門周囲膿瘍、痔ろうなどの疾患に対応しています。

内科・消化器内科でも相談可能

かかりつけの内科や消化器内科でも、初期相談は可能です。

症状を聞いて、必要に応じて専門医を紹介してもらえます。

特に、出血や排便習慣の変化など、大腸の病気が疑われる場合は、消化器内科での内視鏡検査が有用です。

当院でも、消化器内科として胃カメラ検査や大腸カメラ検査を行っています。

肛門のしこりの原因が大腸の病気である可能性を調べることができます。

鎮静剤を使用した**無痛内視鏡検査**を標準的に提供しているため、検査への不安が少ない方にもおすすめです。

緊急性が高い場合の対応・・・すぐに受診を

強い痛みや高熱、大量の出血がある場合は、**緊急受診**が必要です。

以下の症状がある場合は、24時間以内に受診してください。

  • 38度以上の発熱を伴う肛門の腫れ
  • 座ることも歩くこともできないほどの激痛
  • 大量の出血が続く
  • 肛門周囲が赤く腫れて熱を持っている

肛門周囲膿瘍が悪化すると、敗血症などの重篤な状態になる可能性もあります。

夜間や休日で専門医が不在の場合は、救急外来を受診してください。

応急処置を受けた後、後日専門医を受診することで、適切な治療につながります。

我慢せず、早めに医療機関に相談することが大切です。

肛門のしこりの主な種類と特徴

肛門にできるしこりは、大きく分けて3つのタイプがあります。

それぞれの特徴を理解することで、適切な対処法が見えてきます。

血栓性外痔核・・・突然の腫れと激しい痛み

血栓性外痔核は、肛門の外側にできる最も一般的なしこりです。

肛門周囲の静脈に血栓(血の塊)ができることで発症します。

特徴的なのは、**突然の発症**と**強い痛み**です。

昨日まで何ともなかったのに、朝起きたら肛門が腫れて痛むというケースが多く見られます。

しこりは青紫色や暗赤色をしており、触るとパンパンに張った感じがします。

大きさは小豆大から親指大までさまざまです。

痛みは座ったり歩いたりする動作で悪化します。

排便時の強いいきみ、重い物を持ち上げる動作、長時間の座位、便秘などが引き金となることが多いです。

肛門周囲膿瘍・・・徐々に増す痛みと発熱

肛門周囲膿瘍は、肛門の周囲に膿が溜まる病気です。

肛門と直腸の境目にある小さなくぼみから細菌が侵入し、化膿することで発症します。

血栓性外痔核との大きな違いは、**痛みの出方**です。

膿瘍の場合、最初は違和感程度ですが、膿が溜まるにつれて徐々に痛みが強くなります。

腫れは肛門の表面近くに現れることもあれば、深い部分に膿が溜まって外からは分かりにくいこともあります。

触るとぷくぷくとした感触があり、高熱が出ることもあります。

下痢が続いた後に発症するケースが多く、早期の切開排膿が必要です。

腫瘍性のしこり・・・痛みが少なく徐々に大きくなる

肛門ポリープや肛門がんなどの腫瘍性のしこりは、**痛みが少ない**のが特徴です。

徐々に大きくなり、出血を伴うこともあります。

肛門ポリープは内痔核と近い部位にできるため混同されやすいですが、硬めで白っぽい色をしています。

一方、肛門がんや直腸がんの場合は、しこりが硬く、表面が不整であることが多いです。

出血や粘液の分泌、排便習慣の変化などを伴う場合は、早めの検査が必要です。

腫瘍性のしこりは自然に消えることはありません。

痔核と間違えないよう、専門医による診察が重要です。

痛みの有無で見分けるポイント

しこりの種類を見分ける最も重要な手がかりは、痛みの有無と程度です。

痛みのパターンを理解することで、ある程度の判断ができます。

激しい痛みがある場合・・・血栓性外痔核の可能性

突然の激痛を伴うしこりは、血栓性外痔核の可能性が高いです。

座ることも歩くこともつらく、日常生活に支障をきたします。

痛みは発症直後が最も強く、数日から1週間程度で徐々に和らいでいきます。

しこり自体は数週間かけて小さくなり、最終的には元の状態に戻ることが多いです。

ただし、痛みが強い場合や日常生活に大きな支障がある場合は、切開して血栓を取り除く処置が有効です。

鎮痛剤や軟膏で様子を見ることもできますが、我慢せず早めに受診することをおすすめします。

徐々に痛みが強くなる場合・・・肛門周囲膿瘍を疑う

最初は違和感程度だったのに、日に日に痛みが増していく場合は肛門周囲膿瘍を疑います。

膿が溜まるにつれて腫れと痛みが悪化し、発熱を伴うこともあります。

この場合、痔の軟膏や座薬を使っても効果はありません。

膿を排出しない限り症状は改善しないため、早急に医療機関を受診する必要があります。

切開排膿を行えば、驚くほど楽になります。

放置すると「痔瘻(じろう)」という慢性的な病気に進行する可能性があるため、注意が必要です。

痛みがほとんどない場合・・・腫瘍性病変に注意

痛みがほとんどないしこりは、腫瘍性の病変を考える必要があります。

肛門ポリープや直腸脱、場合によってはがんの可能性もあります。

痛みがないからといって安心せず、むしろ注意深く観察することが大切です。

以下の症状がある場合は、早めに専門医を受診してください。

  • 出血が続く、または徐々に増えている
  • しこりが徐々に大きくなっている
  • 排便習慣が変わった(便秘と下痢を繰り返す、便が細くなったなど)
  • 粘液が出る

内視鏡検査などで詳しく調べることで、正確な診断が可能になります。

診察と検査の流れ

肛門科を受診する際、どのような診察が行われるのか不安に感じる方もいるでしょう。

ここでは、一般的な診察の流れを説明します。

問診で詳しく症状を確認

まず、いつからしこりができたか、痛みの程度、出血の有無などを詳しく聞きます。

排便習慣や生活習慣についても確認します。

問診だけでもある程度の診断が可能です。

症状の経過や痛みの出方、しこりの特徴などから、血栓性外痔核か膿瘍か、あるいは他の病気かを推測します。

恥ずかしがらずに、症状を正確に伝えることが大切です。

視診と触診で状態を把握

次に、実際に肛門を観察します。

しこりの大きさ、色、硬さ、位置などを確認します。

視診では、肛門の外側にできたしこりの状態を詳しく観察します。

触診では、しこりの硬さや圧痛の有無、膿の有無などを確認します。

「肛門鏡」を使って肛門の内側も観察し、内痔核や直腸の病変がないかをチェックします。

診察は数分で終わり、痛みを伴うことはほとんどありません。

必要に応じて追加検査

腫瘍性の病変が疑われる場合は、内視鏡検査やCT検査を行います。

大腸カメラ検査で直腸やS状結腸の状態を詳しく調べることができます。

当院では、オリンパス社製の最上位機種「EVIS X1」を導入しています。

「NBI(狭帯域光法)」や「RDI(赤色光観察)」などの先端技術で早期発見に努めています。

また、GEヘルスケア社製の16列CT装置「Revolution ACT」も導入しており、被ばく量を最小限に抑えながら精密な検査が可能です。

検査後に精密検査や入院治療が必要になった場合は、高度医療機関との連携体制も整えています。

治療法の選択肢

しこりの種類によって、治療法は大きく異なります。

それぞれの治療法について詳しく見ていきましょう。

血栓性外痔核の治療

血栓性外痔核の基本は**保存療法**です。

肛門を温めて血流を良くし、軟膏を塗って安静にします。

鎮痛剤で痛みをコントロールしながら、自然に腫れが引くのを待ちます。

大きな腫れや痛みは1週間程度で徐々にやわらぎ、完全に腫れが引くには数週間かかります。

ただし、痛みが非常に強い場合や日常生活に支障がある場合は、局所麻酔をして切開し、血栓を取り除く処置を行います。

この処置により、痛みは劇的に改善します。

肛門周囲膿瘍の治療

肛門周囲膿瘍の治療は、**切開排膿**が基本です。

局所麻酔をして小さく切開し、膿を排出します。

この処置により、痛みは驚くほど楽になります。

抗生物質を併用して感染をコントロールします。

ただし、膿瘍が治った後に「痔瘻(じろう)」という状態に進行することがあるため、経過観察が必要です。

痔瘻になった場合は、根治的な手術が必要になります。

当院では、日帰り手術や「ジオン注射」による治療も提供しています。

腫瘍性病変の治療

肛門ポリープや腫瘍の場合は、生検や切除が必要です。

良性のポリープであれば、日帰りでの切除が可能なこともあります。

悪性が疑われる場合は、精密検査を行い、必要に応じて専門施設での治療を検討します。

早期発見・早期治療が重要ですので、気になる症状があれば早めに受診してください。

当院では、大腸ポリープの日帰り切除にも対応しており、ポリープが見つかった場合にはその場で処置を行うことができます。

日常生活での注意点と予防法

肛門のしこりを予防するには、日常生活の見直しが重要です。

いくつかのポイントを押さえることで、発症リスクを減らせます。

便秘を予防する

便秘は肛門疾患の大きな原因です。

食物繊維を十分に摂り、水分補給を心がけましょう。

具体的には、1日に**1.5〜2リットルの水分**を摂取することが推奨されます。

食物繊維は、野菜、果物、海藻、きのこ類などから1日**20〜25グラム**を目標にしましょう。

規則正しい排便習慣を身につけることも大切です。

朝食後にトイレに行く習慣をつけると、自然な排便リズムが整います。

便意を我慢しないことも重要です。

排便時に強くいきまないよう注意し、時間をかけすぎないようにしましょう。

肛門を清潔に保つ

排便後は、肛門を清潔に保つことが大切です。

ウォシュレットを使う場合は、水圧を強くしすぎないように注意しましょう。

入浴時にゴシゴシ洗いすぎると、かえって皮膚を傷つけてしまいます。

やさしく洗い、よく乾かすことを心がけてください。

下痢が続く場合は、肛門周囲が荒れやすくなるため、特に注意が必要です。

長時間の座位を避ける

デスクワークなどで長時間座り続けると、肛門部の血流が悪くなります。

**1時間に1回**は立ち上がって、軽く体を動かしましょう。

適度な運動は血流を改善し、便秘の予防にもつながります。

ウォーキングや軽いストレッチなど、無理のない範囲で体を動かす習慣をつけることをおすすめします。

重い物を持ち上げる際は、急に力を入れず、ゆっくりと持ち上げるようにしましょう。

まとめ・・・早めの受診が大切です

肛門のしこりには、血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍、腫瘍など、さまざまな種類があります。

痛みの有無や程度、しこりの特徴から、ある程度の判断は可能です。

しかし、正確な診断と適切な治療のためには、専門医の診察が不可欠です。

肛門科や消化器外科を受診し、早めに対処することで、症状の悪化を防ぎ、早期回復につながります。

恥ずかしがらずに、気になる症状があれば早めに相談してください。

当院では、日本内視鏡学会認定の内視鏡専門医による診察と、最新の内視鏡システムを用いた検査を提供しています。

肛門科の診療も行っており、女性医師も在籍していますので、安心してご相談いただけます。

なんば駅から直結のビルにあり、平日・土日祝日も診療していますので、お気軽にお問い合わせください。

詳しくは、大阪消化器内科内視鏡クリニックの公式サイトをご覧ください。

【お問い合わせ】

大阪消化器内科内視鏡クリニック

Web予約: https://www.osaka-endoscopy.jp/

なんば駅直結・土日祝日も診療・女性医師在籍

著者情報

理事長 石川 嶺

経歴

近畿大学医学部医学科卒業
和歌山県立医科大学臨床研修センター
名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科
近畿大学病院 消化器内科医局
石川消化器内科内視鏡クリニック開院