大腸カメラ当日の持ち物チェックリスト〜完全ガイド

大腸カメラ検査を控えている方の多くは、「当日何を持っていけばいいの?」「準備は万全かな?」と不安を感じているのではないでしょうか。
私は消化器内科医として数多くの内視鏡検査を担当してきました。患者さんが安心して検査を受けられるよう、当日の持ち物について詳しくご説明します。
適切な準備をすることで検査はスムーズに進み、あなたの不安も軽減されるはずです。この記事では、大腸カメラ当日に必要な持ち物を網羅的にリストアップし、忘れやすいものや意外と重要なものまで詳しく解説していきます。
大腸カメラ検査の基本と持ち物の重要性
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡スコープを挿入して大腸全体の粘膜を直接観察する検査です。検査時間は15〜30分程度ですが、ポリープ切除などの処置が必要な場合は長くなることもあります。
検査自体は短時間ですが、準備不足だと再検査になったり、余計な不安を感じたりすることがあります。
当日の持ち物をきちんと準備しておくことは、検査をスムーズに進めるために非常に重要なのです。

大腸カメラ検査は、大腸がんやポリープなどの早期発見に非常に有効な検査です。特に大腸がんは初期症状に乏しいため、定期的な検査が何より重要になります。
現在では鎮静剤を使用した無痛検査が一般的となり、患者さんの負担は大きく軽減されています。当院でも鎮静剤を用いた検査を標準的に提供しており、「気づいたら終わっていた」という感想をよくいただきます。
大腸カメラ当日に必ず持っていくべき基本アイテム
まずは、大腸カメラ検査当日に絶対に忘れてはいけない基本的な持ち物をご紹介します。これらは検査を受けるために必須のアイテムです。
身分証明書・保険証関連
- 健康保険証:受診の際に必須です
- マイナンバーカード:健康保険証として利用できる場合
- 診察券:当院に通院歴がある方
- 紹介状:他院からの紹介がある場合
- 各種受診券:自治体の検診を利用する場合
これらの書類がないと、受付で手続きがスムーズに進まないことがあります。特に初めて受診される方は、身分証明書も必要になることがありますので、運転免許証なども用意しておくと安心です。
お薬手帳・服用中の薬
- お薬手帳:現在服用中の薬の情報確認のため
- 普段服用している薬:医師の指示で当日も服用する薬がある場合
特に持病のある方は、普段服用している薬の情報が重要です。医師が検査の安全性を判断する上で、服薬情報は欠かせません。

私の臨床経験から言うと、お薬手帳を持参されていない患者さんが意外と多いのですが、これがあるとないとでは診察の質が大きく変わります。特に抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)を服用されている方は、事前に主治医と相談の上、服薬調整が必要なケースもあります。
検査前の指示書・問診票
- 事前に渡された指示書:検査前の食事制限や下剤服用の指示内容
- 記入済みの問診票:事前に配布されている場合
- 排便記録:自宅で下剤を服用した場合の排便状況記録
検査前の指示をきちんと守れたかどうかは、検査の質に直結します。特に下剤服用後の排便状況は、腸内がきれいになっているかの判断材料になります。
快適に過ごすための持ち物
大腸カメラ検査は、準備から検査後の休憩まで含めると半日程度かかることもあります。快適に過ごすための持ち物も重要です。
着替え・下着
- 着替え一式:下着も含めた一式をご用意ください
- ゆったりとした服装:検査後はお腹が張ることがあるため
- 長髪の方はヘアゴム:検査中の髪の毛の取り扱いに便利
検査中は検査着に着替えることが多いですが、院内で下剤を飲む場合や、検査後にお腹が緩くなることもあるため、着替えは必須アイテムです。特に下着は念のため余分に持っていくことをお勧めします。
ある患者さんは「着替えを忘れて大変困った」と話されていました。下剤の影響で思わぬ失敗をすることもあるので、余裕をもって準備しましょう。
水分・タオル類
- ミネラルウォーターなどの飲料:下剤服用時や検査後の水分補給用
- タオル:汗を拭いたり、休憩時に使用
- ウェットティッシュ:お手洗い使用後の清潔保持に
下剤の服用で脱水症状になることがあります。水分補給は非常に重要ですので、必ず持参してください。特に夏場は汗もかきやすいので、タオルやウェットティッシュがあると便利です。

検査当日は緊張からのどが渇きやすくなります。また、下剤の影響で水分が失われるため、適切な水分補給は体調管理の面でも重要です。スポーツドリンクなど電解質を含む飲料も良いでしょう。
時間つぶしアイテム
- スマートフォン・充電器:待ち時間の暇つぶしや緊急連絡用
- 本・雑誌:待ち時間や休憩時間に
- イヤホン:音楽や動画を楽しむ場合
下剤を飲んでから検査までの間や、検査後の休憩時間など、意外と時間がかかることがあります。時間つぶしのアイテムがあると、リラックスして過ごせます。
ただし、貴重品の管理には十分注意してください。鎮静剤を使用する場合は、検査中に意識がもうろうとするため、貴重品は最小限にすることをお勧めします。
鎮静剤使用時の特別な持ち物
当院では鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査を標準的に提供しています。鎮静剤を使用する場合は、以下の持ち物が特に重要になります。
付き添いの方の連絡先
- 家族や友人の連絡先:緊急時や帰宅時のサポート用
- 付き添いの方の身分証明書:必要に応じて
鎮静剤を使用すると、検査後もしばらく眠気や判断力の低下が続くことがあります。安全のため、当日は車の運転を控え、できれば付き添いの方と一緒に帰宅されることをお勧めします。
私の経験では、「大丈夫だろう」と一人で来院された患者さんが、検査後に思ったより鎮静剤の効果が強く残っていて困ったケースがありました。安全第一で考えましょう。
眼鏡・コンタクトレンズケース
- 眼鏡ケース:検査中は外すことが多いため
- コンタクトレンズケース・洗浄液:鎮静剤使用時は外す必要があるため
鎮静剤を使用する場合、検査中は眼鏡やコンタクトレンズを外すことがほとんどです。特にコンタクトレンズは、鎮静状態で長時間装着していると目のトラブルの原因になることがあります。

「検査中に眼鏡を紛失してしまった」という患者さんもいらっしゃいました。ケースを持参していれば、看護師が適切に保管できますので、忘れずにご用意ください。
入れ歯ケース
- 入れ歯ケース:検査中は外すため
入れ歯を使用されている方は、検査中に外す必要があります。専用のケースをご持参いただくと、紛失や破損のリスクを減らせます。
当院では入れ歯ケースを用意していますが、ご自身のケースの方が安心という方も多いです。特に部分入れ歯の場合は、専用ケースがあると便利です。
特別な状況での追加持ち物
患者さんの状況によっては、以下のような追加の持ち物が必要になることがあります。
女性の方の特別な持ち物
- 生理用品:必要に応じて
- 化粧ポーチ:検査後のメイク直し用
鎮静剤の使用で顔色が変わることもあるため、検査後に化粧直しをされる方もいらっしゃいます。また、下剤の影響で生理周期が変わることもあるため、念のため生理用品を持参されると安心です。
当院では女性医師による内視鏡検査も可能ですので、ご希望の方はご予約時にお申し付けください。女性特有の悩みも相談しやすい環境を整えています。
持病のある方の追加持ち物
- 糖尿病の方:血糖測定器、インスリン(医師の指示に従ってください)
- 喘息の方:吸入器(発作時用)
- アレルギーのある方:アレルギー情報カード
持病のある方は、普段使用している医療機器や緊急時の薬を持参されることをお勧めします。ただし、検査当日の服薬については必ず事前に医師の指示を仰いでください。
特に糖尿病の方は、絶食時間が長くなるため、低血糖のリスクがあります。血糖値の管理方法について、事前に主治医と相談されることが重要です。
よくある質問と持ち物に関する注意点
最後に、患者さんからよく質問される持ち物に関する疑問と注意点をまとめました。
現金・支払い方法について
- 保険診療の場合の自己負担額:3割負担で約5,000〜10,000円程度(ポリープ切除などの処置がある場合は追加費用あり)
- クレジットカード・電子マネー:当院では各種カード・電子マネー決済に対応しています
検査費用は保険適用の場合と自費診療の場合で大きく異なります。また、ポリープ切除などの処置を行った場合は追加の費用がかかります。事前に概算を確認しておくと安心です。
当院では現金以外にも、クレジットカードや電子マネーでのお支払いにも対応しておりますので、ご希望の方はスタッフにお申し付けください。
忘れ物をしてしまった場合
持ち物を忘れてしまった場合は、まずは受付スタッフにご相談ください。保険証を忘れた場合は後日提示いただくこともできますが、一旦は全額自己負担となることがあります。
下着や着替えなどの必需品を忘れた場合は、近隣のコンビニエンスストアで購入できることもありますので、早めにスタッフにご相談ください。
当院では患者さんの不安を少しでも軽減できるよう、スタッフ一同サポートいたしますので、分からないことがあればいつでもお尋ねください。
まとめ:安心して検査を受けるために
大腸カメラ検査当日の持ち物をしっかり準備することで、検査をスムーズに、そして安心して受けることができます。基本的な持ち物をチェックリストにまとめましたので、検査前日に確認してみてください。
- 身分証明書・保険証関連(健康保険証、マイナンバーカード、診察券など)
- お薬手帳・服用中の薬
- 検査前の指示書・問診票・排便記録
- 着替え一式(下着含む)
- 水分・タオル類
- 時間つぶしアイテム
- 鎮静剤使用時の特別な持ち物(付き添いの方の連絡先、眼鏡・コンタクトレンズケース、入れ歯ケースなど)
- 特別な状況での追加持ち物
大腸カメラ検査は大腸がんの早期発見に非常に有効な検査です。適切な準備と心構えで、検査に臨んでいただければと思います。
当院では日本内視鏡学会認定の内視鏡専門医による高品質な内視鏡検査サービスを提供しています。鎮静剤を使用した無痛内視鏡検査も標準的に行っておりますので、検査に不安のある方も安心してご相談ください。
大腸カメラ検査についてさらに詳しい情報や予約については、大阪消化器内科内視鏡クリニックの公式サイトをご覧いただくか、お電話でお問い合わせください。皆様の健康をサポートするために、スタッフ一同心よりお待ちしております。
著者情報
理事長 石川 嶺

経歴
| 近畿大学医学部医学科卒業 |
| 和歌山県立医科大学臨床研修センター |
| 名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科 |
| 近畿大学病院 消化器内科医局 |
| 石川消化器内科内視鏡クリニック開院 |

