女性の痔トラブル完全ガイド|3つのタイプと対策
女性に多い痔の悩み〜なぜ女性は痔になりやすいのか
痔は成人の2人に1人が経験するといわれるほど一般的な症状です。特に女性は男性に比べて痔になりやすい傾向があります。
女性が痔に悩まされやすい理由は、妊娠や出産による骨盤内の圧力上昇が大きく関わっています。また、女性ホルモンの変動による便秘も痔の発症リスクを高めます。
私は消化器内科医として多くの女性患者さんの痔の悩みを診てきましたが、恥ずかしさから受診を躊躇される方が非常に多いのが現状です。しかし、早期の適切な対処が症状悪化を防ぐ鍵となります。
痔の症状は、単なる不快感だけでなく、日常生活に大きな支障をきたすこともあります。排便時の痛みや出血、座っているときの違和感など、つらい症状に悩まされている方は少なくありません。
この記事では、女性特有の痔の悩みに焦点を当て、3つの主なタイプとその対策について詳しく解説していきます。
痔の3つの主なタイプとその特徴
痔には大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれ症状や原因が異なるため、適切な対処法も変わってきます。
まずは自分がどのタイプの痔に悩まされているのかを知ることが、効果的な対策の第一歩となります。それでは、3つの主なタイプについて詳しく見ていきましょう。
1. いぼ痔(痔核)
いぼ痔は、肛門周辺の血管がうっ血して膨らみ、いぼのようになった状態です。肛門の内側にできる「内痔核」と外側にできる「外痔核」に分けられます。
内痔核の主な症状は出血で、排便時に鮮血が付着することが特徴です。進行すると脱出(肛門から飛び出す)するようになり、Goligher分類でⅠ度からⅣ度まで重症度が分けられます。
外痔核は肛門の外側に発生し、触れると硬いしこりとして感じられます。内痔核と違って激しい痛みを伴うことが多いのが特徴です。
女性の場合、妊娠中の便秘や出産時の怒責(いきみ)によって、いぼ痔になるリスクが高まります。また、長時間のデスクワークや立ち仕事も血行不良を招き、いぼ痔の原因となることがあります。
2. 切れ痔(裂肛)
切れ痔は、肛門の皮膚(肛門上皮)が切れたり裂けたりしてできた傷のことです。主に硬い便が肛門を通過する際に皮膚が裂けることで発生します。
切れ痔の主な症状は、排便時の鋭い痛みと少量の出血です。トイレットペーパーに鮮血が付着する程度の出血が見られます。
女性は男性に比べて便秘になりやすく、特にホルモンバランスの変化する月経前や妊娠中に便秘が悪化しやすいため、切れ痔のリスクが高まります。
痛みのつらさから排便を我慢してしまうと、さらに便秘が悪化して悪循環に陥りやすいので注意が必要です。
3. あな痔(痔瘻)
あな痔は、肛門の内側のくぼみに細菌が入り込み、炎症と化膿を起こした状態です。まず肛門周囲膿瘍として発症し、その後膿が外に排出される過程で肛門の内側と外側をつなぐトンネル状の管(痔瘻)ができます。
あな痔の主な症状は、肛門周囲の激しい痛みや腫れ、膿の排出です。38〜39度の高熱を伴うこともあります。
あな痔は男性に多い傾向がありますが、女性でも下痢や肛門周囲の衛生状態が悪化した場合に発症することがあります。
あな痔は他の痔と違って自然治癒が難しく、多くの場合は手術による治療が必要になります。高熱や激しい痛みがある場合は、早急に専門医を受診することが重要です。
女性が特に注意すべき痔のリスク要因
女性には、男性とは異なる痔のリスク要因があります。これらを理解し、日常生活で意識することで、痔の予防や早期対処につながります。
女性特有のリスク要因として、以下の点が挙げられます。
妊娠・出産によるリスク
妊娠中は子宮の増大により腹部の圧力が高まり、直腸静脈への圧迫が強まります。これにより血流が滞り、いぼ痔が発生しやすくなります。
また、妊娠中はプロゲステロンというホルモンの影響で腸の動きが鈍くなり、便秘になりやすい状態です。硬い便は肛門に負担をかけ、切れ痔の原因となります。
出産時には、いきむ力が肛門にも大きな圧力をかけるため、痔核が悪化したり新たに発症したりすることがあります。特に経膣分娩では、肛門周囲の血管に大きな負担がかかります。
産後も骨盤底筋の弱化や排便習慣の乱れから、痔のトラブルが続くことがあります。
妊娠中や出産後の痔対策としては、十分な水分摂取や食物繊維の摂取による便秘予防が基本となります。また、長時間同じ姿勢でいることを避け、適度に体を動かすことも大切です。
ホルモンバランスと便秘の関係
女性は月経周期に伴うホルモンバランスの変化により、便秘と下痢を繰り返すことがあります。特に黄体期(排卵後から月経前まで)はプロゲステロンの影響で便秘になりやすく、痔のリスクが高まります。
また、更年期になるとエストロゲンの減少により腸の動きが鈍くなり、便秘傾向が強まることがあります。
ホルモンバランスの変化による便秘対策としては、日頃から規則正しい食生活を心がけ、特に月経前は水分と食物繊維を意識的に摂ることが効果的です。
便秘が慢性化している場合は、単なる生活習慣の問題だけでなく、ホルモンバランスの乱れが関係している可能性もあるため、婦人科と消化器内科の両方の視点からのアプローチが必要なこともあります。
生活習慣とストレスの影響
現代女性の多くは、仕事や家事、育児などで忙しい毎日を送っています。そのため、トイレに行く時間を確保できなかったり、排便を我慢したりすることが少なくありません。
便意を我慢する習慣は、直腸に便が溜まって硬くなる原因となり、排便時に肛門に大きな負担をかけることになります。
また、ストレスは自律神経のバランスを崩し、腸の動きに悪影響を与えます。ストレスによる便秘や下痢の繰り返しも、痔のリスク要因となります。
女性の場合、ダイエットのための極端な食事制限や水分摂取不足も便秘を招き、痔のリスクを高めます。
生活習慣の改善としては、規則正しい食事と排便習慣を心がけ、適度な運動でストレス発散することが大切です。また、トイレを我慢しない、長時間同じ姿勢でいることを避けるなどの工夫も効果的です。
痔の症状に対する効果的なセルフケア方法
痔の症状は適切なセルフケアで軽減できることが多いです。症状別の効果的なケア方法を見ていきましょう。
ただし、症状が重い場合や長期間改善しない場合は、必ず専門医を受診してください。
いぼ痔(痔核)のケア
いぼ痔の基本的なケアは、肛門周辺の血行を改善し、うっ血を解消することです。具体的には以下の方法が効果的です。
まず、温かいお湯でのシャワーや座浴が効果的です。38〜40度程度のお湯に10〜15分程度浸かることで、血行が促進され、痛みや腫れが軽減します。
また、長時間座り続けることは避け、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすようにしましょう。特にデスクワークが多い方は意識的に休憩を取ることが大切です。
いぼ痔が脱出している場合は、清潔な手で優しく押し戻すことも有効です。ただし、無理に押し込むと痛みや出血を悪化させることがあるので、痛みがある場合は控えましょう。
市販薬では、痔核に効果的な坐剤や軟膏があります。症状や使いやすさに合わせて、坐剤(主に肛門内側の痔に効果的)、注入軟膏(肛門の内側と外側の両方に使える)、軟膏(主に肛門外側の痔に効果的)から選ぶとよいでしょう。
いぼ痔の予防としては、便秘対策が最も重要です。食物繊維と水分を十分に摂り、規則正しい排便習慣を心がけましょう。
切れ痔(裂肛)のケア
切れ痔の基本的なケアは、排便時の痛みを軽減し、傷の治癒を促すことです。
まず最も重要なのは便を柔らかくすることです。水分と食物繊維を十分に摂り、必要に応じて便軟化剤を使用することも検討しましょう。
排便後は、トイレットペーパーでゴシゴシ拭くのではなく、ぬるま湯で優しく洗い流すことをおすすめします。ビデや温水洗浄便座があれば活用し、なければシャワーで洗い流すとよいでしょう。
市販薬では、痛みを和らげる成分や傷の治癒を促進する成分が配合された軟膏や坐剤が効果的です。
切れ痔の場合、排便時の痛みから排便を我慢してしまうと便秘が悪化し、さらに症状が悪化するという悪循環に陥りやすいので注意が必要です。
痛みが強い場合は、温かいお湯での座浴も効果的です。肛門周辺の血行が良くなり、痛みの緩和と傷の治癒促進につながります。
あな痔(痔瘻)のケア
あな痔は自己治癒が難しく、基本的には医療機関での治療が必要です。特に高熱や激しい痛みがある場合は、早急に専門医を受診してください。
セルフケアとしては、肛門周辺を清潔に保つことが最も重要です。排便後はぬるま湯でやさしく洗い、清潔なタオルで優しく押さえるように水分を拭き取りましょう。
また、下着は通気性の良い綿素材のものを選び、こまめに取り替えることも大切です。
あな痔の予防としては、下痢の早期対処が重要です。下痢が続く場合は適切な薬で対処し、肛門周辺の衛生状態を良好に保ちましょう。
ただし、あな痔の根本的な治療には手術が必要なケースが多いため、症状がある場合は早めに専門医に相談することをおすすめします。
痔の市販薬の選び方と使用上の注意点
痔の症状を和らげるための市販薬は多数あります。自分の症状に合った薬を選ぶことが、効果的な治療につながります。
市販薬は大きく分けて、坐剤、注入軟膏、軟膏の3つのタイプがあります。それぞれの特徴と使い方を理解しましょう。
坐剤・注入軟膏・軟膏の違いと選び方
坐剤は主に肛門内側の痔(内痔核や肛門内の切れ痔)に効果的です。肛門内に挿入して使用し、体温で溶けて薬剤が広がります。使用方法が簡単で、就寝前に使用すると効果的です。
注入軟膏は、専用のノズルを使って肛門内に薬剤を注入するタイプです。肛門の内側と外側の両方に痔がある場合に便利です。また、肛門外側の痔には塗布して使用することもできる2ウェイタイプが多いです。
軟膏は主に肛門外側の痔(外痔核や肛門周囲の切れ痔)に効果的です。直接塗布するか、ガーゼに延ばして貼付します。使いやすさがメリットですが、内痔核には効果が届きにくい点に注意が必要です。
自分の症状に合わせて選ぶことが大切ですが、判断が難しい場合は薬剤師に相談するとよいでしょう。
痔の市販薬の主な有効成分と効果
痔の市販薬には様々な有効成分が配合されています。主な成分と効果を理解しておくと、自分に合った薬を選びやすくなります。
ステロイド成分(プレドニゾロン酢酸エステルなど)は、炎症を抑え、かゆみや痛みを和らげる効果があります。ただし、長期連用は避けるべきです。
局所麻酔成分(リドカインなど)は、痛みやかゆみを一時的に抑える効果があります。特に切れ痔による痛みに効果的です。
収れん・止血成分(タンニン酸など)は、出血を抑え、組織を引き締める効果があります。出血を伴ういぼ痔に適しています。
血行促進成分(ビタミンEなど)は、血行を改善し、うっ血を解消する効果があります。いぼ痔の腫れや痛みの軽減に役立ちます。
生薬エキス(オウバク、トウキなど)は、炎症を抑え、血行を促進する効果があります。副作用が少なく、長期使用に適しています。
市販薬使用時の注意点
市販薬を使用する際は、以下の点に注意しましょう。
まず、使用前に必ず説明書をよく読み、用法・用量を守ることが重要です。特に妊娠中や授乳中の方、持病のある方は、使用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
ステロイド配合薬は、短期間(1〜2週間程度)の使用にとどめましょう。長期使用により、皮膚が薄くなったり、かえって症状が悪化したりすることがあります。
市販薬を使用しても1週間程度で症状が改善しない場合や、症状が悪化する場合は、自己判断で使用を続けず、専門医を受診しましょう。
また、出血量が多い場合や、便に血が混じる場合は、痔以外の病気(大腸がんなど)の可能性もあるため、必ず医療機関を受診してください。
市販薬は対症療法であり、根本的な原因を解決するものではありません。生活習慣の改善と併せて取り組むことが大切です。
専門医を受診すべきタイミングと治療法
痔の症状の多くは自己ケアで改善しますが、状態によっては専門医の診察が必要です。受診のタイミングと、医療機関で行われる主な治療法について解説します。
受診を検討すべき症状と状態
以下のような症状がある場合は、早めに専門医(消化器内科医や肛門科医)を受診することをおすすめします。
まず、市販薬を使用しても1週間以上症状が改善しない場合や、症状が悪化している場合は受診を検討しましょう。
出血量が多い場合や、便に血が混じる場合も要注意です。特に40歳以上の方は、大腸がんの可能性も考慮して検査を受けることが重要です。
激しい痛みや腫れ、38度以上の発熱がある場合は、肛門周囲膿瘍の可能性があるため、早急に受診してください。
痔核が脱出して戻らなくなった場合(嵌頓痔核)も、早急な処置が必要です。放置すると組織が壊死する恐れがあります。
また、妊娠中の痔の症状も、自己判断せずに産婦人科医や肛門科医に相談することをおすすめします。
医療機関で行われる主な治療法
医療機関では、症状の程度に応じて様々な治療法が提供されます。
軽度のいぼ痔(Ⅰ〜Ⅱ度)には、薬物療法が基本となります。処方薬は市販薬より効果が高く、症状に合わせた処方が可能です。
中等度のいぼ痔(Ⅱ〜Ⅲ度)には、ジオン注射療法が効果的です。痔核の血管内に硬化剤を注射して萎縮させる方法で、日帰りで行え、痛みも少ないのが特徴です。
重度のいぼ痔(Ⅲ〜Ⅳ度)には、手術療法が検討されます。主な術式には、痔核結紮切除術(いぼ痔を切除する方法)やPPH(環状自動吻合器を用いる方法)などがあります。
切れ痔には、軽度であれば薬物療法が行われますが、慢性化して肛門が狭くなっている場合は、側方皮下内括約筋切開術(LIS)という手術が効果的です。
あな痔(痔瘻)には、基本的に手術療法が必要です。瘻管(トンネル状の管)を切開・掻爬する方法や、シートン法(糸を通して徐々に切開する方法)などがあります。
女性特有の配慮と専門医選びのポイント
女性が痔の治療を受ける際には、いくつかの特有の配慮が必要です。
まず、妊娠中や授乳中の場合は、使用できる薬剤や治療法に制限があります。必ず妊娠・授乳中であることを医師に伝え、安全な治療法を相談しましょう。
また、女性の場合、恥ずかしさから受診を躊躇することが多いですが、早期治療が症状悪化を防ぐ鍵となります。女性医師の在籍する医療機関を選ぶことで、心理的負担を軽減できることもあります。
専門医を選ぶ際は、日本大腸肛門病学会の専門医や、肛門科を標榜しているクリニックを選ぶとよいでしょう。また、女性専用の外来や、プライバシーに配慮した診察室がある医療機関もあります。
当院(大阪消化器内科・内視鏡クリニック難波院)でも、女性医師による肛門科診療を行っており、女性特有の痔の悩みに対応しています。痔の症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
痔を予防するための日常生活での工夫
痔は一度発症すると再発しやすい傾向があります。日常生活での工夫で予防することが大切です。
食事と水分摂取の重要性
痔の予防で最も重要なのは、便秘対策です。食事面では、食物繊維を十分に摂ることが基本となります。
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維があります。不溶性食物繊維は便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進します。玄米、全粒粉パン、根菜類などに多く含まれています。
水溶性食物繊維は便を柔らかくする効果があります。果物、海藻類、オートミールなどに多く含まれています。両方をバランスよく摂ることが理想的です。
また、十分な水分摂取も欠かせません。1日あたり1.5〜2リットル程度の水分を摂ることで、便が硬くなるのを防ぎます。特に起床時や食事の前後に水分を摂る習慣をつけるとよいでしょう。
発酵食品(ヨーグルト、キムチなど)も腸内環境を整え、便通改善に役立ちます。
一方で、アルコールや辛い食べ物、カフェインの過剰摂取は肛門周辺の血流を増加させ、痔の症状を悪化させることがあるので、適量を心がけましょう。
適切な排便習慣とトイレでの注意点
排便習慣も痔の予防に重要です。便意を感じたらなるべく我慢せず、トイレに行くようにしましょう。
トイレでは、長時間座り込まないことが大切です。スマートフォンや雑誌を見ながらの長時間の排便は、肛門周辺の血流うっ滞を招きます。5分以上座り続けないよう意識しましょう。
また、強くいきまないことも重要です。いきむと肛門に大きな圧力がかかり、痔の原因となります。腹圧をかけすぎないよう、リラックスして排便することを心がけましょう。
排便後の拭き方も注意が必要です。硬いトイレットペーパーでゴシゴシ拭くと肛門を傷つける恐れがあります。柔らかいトイレットペーパーを使い、優しく拭くか、ビデや温水洗浄便座で洗い流すことをおすすめします。
運動と姿勢の工夫
適度な運動は腸の働きを活発にし、便秘予防に効果的です。特に有酸素運動(ウォーキング、水泳など)は、全身の血行を促進し、腸の蠕動運動も活発にします。
また、骨盤底筋を鍛える運動も効果的です。骨盤底筋が弱いと、排便時に力が入りにくくなり、いきみすぎる原因になります。
長時間同じ姿勢でいることも避けましょう。特にデスクワークが多い方は、1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かすことをおすすめします。
座る際は、硬い椅子よりもクッション性のある椅子を選び、長時間の正座や横座りは避けましょう。
また、冷えも痔の原因になるため、特に冬場は肛門周辺を冷やさないよう注意しましょう。温かい服装を心がけ、冷たい場所に長時間座らないようにすることも大切です。
まとめ:女性の痔トラブルを乗り越えるために
痔は多くの女性が経験する一般的な症状ですが、適切な知識と対策があれば、症状の緩和や予防が可能です。
痔には大きく分けて、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、あな痔(痔瘻)の3つのタイプがあります。それぞれ症状や原因が異なるため、自分がどのタイプの痔に悩まされているのかを知ることが、効果的な対策の第一歩となります。
女性は妊娠・出産やホルモンバランスの変化により、男性よりも痔になりやすい傾向があります。特に妊娠中や産後は、便秘対策や肛門周辺のケアに注意を払うことが大切です。
痔の症状の多くは、適切なセルフケアで改善することができます。温かいお湯での座浴、十分な水分と食物繊維の摂取、適切な市販薬の使用などが効果的です。
ただし、症状が重い場合や長期間改善しない場合は、自己判断せずに専門医を受診することをおすすめします。特に出血量が多い場合や高熱を伴う場合は、早急な受診が必要です。
痔の予防には、バランスの良い食事、十分な水分摂取、適切な排便習慣、適度な運動が重要です。日常生活の中で少しずつ習慣を改善していくことで、痔の発症リスクを減らすことができます。
痔の症状は恥ずかしいと感じて受診を躊躇する方も多いですが、早期の適切な対処が症状悪化を防ぐ鍵となります。当院(大阪消化器内科・内視鏡クリニック難波院)では、女性医師による肛門科診療も行っておりますので、お悩みの方はぜひご相談ください。
女性特有の痔の悩みを理解し、適切に対処することで、快適な日常生活を取り戻しましょう。
詳しい診療内容や予約方法については、大阪消化器内科・内視鏡クリニック 難波院の公式サイトをご覧ください。
著者情報
理事長 石川 嶺
経歴
近畿大学医学部医学科卒業 |
和歌山県立医科大学臨床研修センター |
名古屋セントラル病院(旧JR東海病院)消化器内科 |
近畿大学病院 消化器内科医局 |
石川消化器内科内視鏡クリニック開院 |